本が増えてくると、
- 本棚が少したわんでいる気がする
- 棚板がミシッと音を立てる
- これ以上本を増やして大丈夫か不安
そんな状態になりがちです。
実はこれ、収納方法の工夫不足ではなく「家具の限界サイン」であることがほとんどです。
この記事では、
「本棚の耐荷重は分かった。その上でどうすればいいのか?」
という次の悩みに答えていきます。
本棚がたわむのは「使い方」ではなく「限界」の問題
本棚がたわみ始めると、多くの人が次のように考えます。
- 本を減らそう
- 均等に並べ直そう
- 重い本は下段に移そう
これらは一時的な対処にはなりますが、根本解決ではありません。
本棚の耐荷重には構造的な上限があり、それを超えた状態で使い続けると、
- 棚板の変形が戻らない
- ネジ部分が緩む
- 最悪の場合、棚が崩れる
といったリスクがあります。
▶︎ 本棚そのものの耐荷重について詳しく知りたい方は
「本棚の耐荷重の目安と注意点」の記事も参考にしてください。

本が多い人がやりがちなNG収納パターン
カラーボックスや安価な本棚を増設する
一番多い失敗です。
- 見た目は揃っている
- 一時的には収まる
しかし、耐荷重が低い家具を増やしても問題は先送りになります。
本棚を横に並べ続ける
本棚を増やすたびに壁が埋まり、
部屋が圧迫されていきます。
結果として、
- 動線が悪くなる
- 掃除しにくい
- 地震時の不安が増える
という別のストレスが生まれます。
床置き・積み重ね収納
本が多い家庭ほどやりがちですが、
安全面・湿気・見た目の面でおすすめできません。
解決策①:耐荷重重視の「本棚」に買い替える
まず考えたいのが、
「本棚自体を強いものに替える」選択です。
本が多い人向け本棚の条件
- 棚板が厚い(20mm以上目安)
- 固定棚が多い
- 背板がしっかりしている
- 無垢材 or スチールフレーム
価格は上がりますが、
安全性と長期使用を考えると合理的です。
ただし注意点があります。
👉 本棚を強化しても
「置き場所」と「収納量の上限」は変わらない
という点です。
解決策②:壁面収納で「収納力そのもの」を増やす
本が明らかに多い場合、
本棚単体ではなく 壁面収納 を検討する価値があります。
壁面収納のメリット
- 天井まで使える圧倒的収納力
- 本の重量を分散できる
- 見た目がすっきりする
特にファミリー世帯や蔵書が多い人には向いています。
一方で、
- 価格が高い
- 設置の手間がある
というデメリットもあります。
解決策③:本棚に「全部入れない」という発想
ここが、多くの人が見落としがちなポイントです。
実は、本が多い家庭ほど
「本棚に本を集中させすぎ」ています。
本を分散させる収納の考え方
- リビングで読む本
- 寝室で読む本
- たまに読む本
これらを収納場所ごとに分けることで、
- 本棚の耐荷重オーバーを防げる
- 動線が良くなる
- 部屋が散らかりにくくなる
というメリットがあります。
リビング収納家具で本を分散させるという選択
最近増えているのが、
収納付きのリビング家具で本を逃がす方法です。
たとえば、
- 収納付きソファ
- テレビボード下収納
- サイドボード
これらを使えば、
本棚に詰め込みすぎる必要がなくなります。
▶︎ 実際に
「収納付きソファでリビングの本を片付ける方法」

を詳しくまとめた記事もあります。
それでも迷う人へ|タイプ別おすすめ収納方針
ワンルーム・狭い部屋
- 本棚大型化はNG
- 収納付き家具で分散収納が現実的
ファミリー・戸建て
- 壁面収納 or 高耐荷重本棚
- 子どもの成長を見越した余裕設計
本が趣味・コレクター
- 本棚+分散収納の併用
- 耐荷重と地震対策を最優先
まとめ:本棚がたわんだら「収納の見直しサイン」
本棚がたわむのは、あなたの使い方が悪いからではありません。本の量に対して、収納の考え方が追いついていないただそれだけです。
- 本棚を強化する
- 壁面収納を検討する
- 収納付き家具で分散させる
この中から、自分の暮らしに合う方法を選ぶことが重要です。
もし
「リビングの本が増えて困っている」「本棚をこれ以上増やしたくない」と感じているなら、
👉 収納付き家具の具体的な選択肢を比較した記事

も参考にしてみてください。

