在宅ワークの普及とともに、FLEXISPOTやサンワサプライ、オカムラといったメーカーの昇降デスクが一気に身近になりました。その一方で、「高いのに結局ほとんど立たない」「普通のデスクで良かったかも」といった声も増え、昇降 デスク いらないかどうか判断に迷っている人は少なくありません。
本記事では、あらかじめ整理したデータや各メーカー製品の特徴を踏まえながら、昇降デスクが「いらない」と言われる主な理由、逆にあった方がいい働き方や体質、そしてニトリやIKEAの固定デスク+卓上スタンディング台など、昇降デスク以外で作業環境を改善する現実的な選択肢までまとめて解説します。
最後に、買う前に必ず確認しておきたいチェックポイントと判断基準をリスト化しているので、「自分には本当に昇降デスクが必要なのか」「別の投資を優先した方がいいのか」を冷静に見極めたい方の参考になるはずです。
この記事でわかること
- 昇降デスクがいらないと言われる主な理由
- 昇降デスクが合わない人と向いている人の違い
- 昇降デスク以外で作業環境を改善する方法
- 買う前に確認したいチェックポイントと判断基準
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昇降 デスク いらないと迷う人へ結論
- 昇降デスクはいらない理由
- 価格とコスパから見たデメリット
- 重さや設置スペースの問題点
- 立ち作業が続かない人の特徴
- スタンディングデスクの健康効果
昇降デスクはいらない理由
昇降デスクはいらないと言われる背景には、複数の要素が重なっています。代表的なのが、価格に見合うだけの効果を実感できなかったという声と、結局ふだんは座ったまま使っているという利用実態です。
多くの人は、最初は立ち作業を試してみるものの、数週間から数か月のうちに立つ時間が減り、昇降機能をほとんど使わなくなるとされています。その場合、結果として「高価な普通のデスク」を買ったのと変わらない状態になり、いらなかったのではないかという感想につながります。
また、作業時間そのものが短い人にとっては、昇降デスクの恩恵は限定的です。1日のPC作業が1〜2時間程度であれば、こまめに立ち上がって歩く習慣をつけるだけでも姿勢リフレッシュの効果が見込めるため、高価な家具に投資する優先度は高くありません。
さらに、すでに腰痛や肩こりがほとんどなく、現状の作業環境に大きな不満がない人にとっては、昇降デスクは必須のアイテムではなく、ライフスタイルに合わない可能性もあります。このように、利用時間・健康状態・予算を踏まえると、多くの人にとって昇降デスクは「なくても困らないもの」と判断されやすいのです。
価格とコスパから見たデメリット
昇降デスクがいらないと感じられる大きな理由のひとつが、価格とコストパフォーマンスです。電動昇降タイプは、一般的な固定デスクに比べて明らかに高価で、数万円から10万円台の価格帯になることが多いです。
一方、固定デスクはシンプルな構造のため、同じ天板サイズでも価格が低く抑えられます。もし昇降機能をほとんど使わず、実際は座りっぱなしで使っているなら、高い費用をかけて昇降デスクを選ぶ意味は薄くなってしまいます。
比較しやすいよう、ざっくりとしたイメージを表にまとめると次のようになります。
| 項目 | 昇降デスク(電動) | 固定デスク | 卓上スタンディング台 |
|---|---|---|---|
| 価格帯の目安 | 中〜高価格帯 | 低〜中価格帯 | 低価格帯 |
| 機能 | 天板全体が昇降 | 高さ固定 | 既存デスク上だけ高さ調整 |
| 初期投資のハードル | やや高い | 比較的低い | とても低い |
| 長期的な故障リスク | モーターなどの電装部品 | 構造がシンプルで低め | 構造がシンプルで低め |
コスパを検討する際は、単に価格だけでなく、どれだけ昇降機能を日常的に使うのか、何年くらい使い続ける想定なのかも含めて考える必要があります。数年単位で見たときに、投資に見合う活用ができるかどうかが、昇降デスクを選ぶかどうかの分かれ目になります。
重さや設置スペースの問題点
昇降デスクはいらないと言われるもう一つのポイントが、重さと設置スペースの問題です。電動昇降モデルは、モーターや金属フレームが組み込まれているため、本体重量が30〜50kg前後になることも珍しくありません。
この重さは安定性という意味ではプラスですが、模様替えや掃除、引っ越しの際には大きな負担になります。1人で動かすのは難しく、床を傷つけないように配慮する必要もあります。特に賃貸の1Kや1LDKのような限られたスペースでは、デスクの移動が気軽にできないだけでもストレスにつながりやすいです。
設置スペースについても、天板の奥行きや脚の形状の関係で、固定デスクより一回り大きく感じられることが多いです。モニターアームやケーブルタップなども合わせて設置すると、デスク周りの圧迫感が増し、部屋全体が狭く見えてしまう場合があります。
また、昇降に必要な可動範囲を確保するため、デスクの上下に当たる場所を空けておく必要があり、壁際にぴったり付けられないケースもあります。こうした事情から、そもそもスペースに余裕がない部屋では、昇降デスクを導入するメリットより、暮らしにくさの方が目立ってしまう可能性があります。
立ち作業が続かない人の特徴
昇降デスクの導入後、立ち作業が習慣として続くかどうかは、人によって大きく異なります。立ち作業が続かない人には、いくつかの共通した特徴があります。
まず、もともと立ち仕事が苦手で、買い物や外出でもすぐに座りたくなるタイプの人です。このような場合、立って作業すること自体が負担になりやすく、無理にスタンディングを増やすと逆に仕事の集中力が落ちることがあります。
次に、これまでに運動習慣や早起きなど、新しい生活習慣を何度も試しつつ続かなかった経験が多い人も、昇降デスクの活用が一時的なブームで終わりやすい傾向があります。昇降デスクはあくまで「姿勢を変えるきっかけ」をつくるツールであり、継続には自分なりのルールづくりやタイミングの工夫が求められます。
また、仕事の性質上、集中が途切れることを嫌う人も注意が必要です。立ち座りの切り替えを、集中が乗っているタイミングで行うと、かえって作業のリズムが崩れたように感じることがあります。その結果、昇降機能を使う頻度が減り、座りっぱなしで固定してしまうケースにつながります。
このように、自分の性格やこれまでの習慣を振り返ったときに、立ち作業が長く続くイメージが湧かない場合は、昇降デスクに大きな期待をかけすぎない方が現実的です。
スタンディングデスクの健康効果
スタンディングデスクは、座りすぎによる健康リスクを減らすための手段として注目されてきました。各種の研究や公的機関の情報では、長時間座りっぱなしでいる生活は、循環器系への負担や代謝の低下などにつながる可能性があるとされています。
一方で、立ちっぱなしの状態が長く続くことも、足のむくみや関節への負担を増やすことがあるとされており、座っている時間をすべて立ち姿勢に置き換えればよいという話でもありません。健康面では、座る・立つのバランスを取りながら、適度に体を動かすことが大切だと説明されることが多いです。
企業の取り組みとしてスタンディングデスクを導入した事例では、利用者の多くが気分転換や眠気防止、集中力のリセットに役立つと感じているという調査結果もあります。ただし、体重減少や生活習慣病リスクの大幅な改善といった「劇的な変化」を裏付けるデータは限定的で、あくまで日々の姿勢を変えるサポート役として位置づけられています。
要するに、スタンディングデスクには一定の健康面のメリットが期待される一方で、それだけに頼れば生活習慣が改善するというものではありません。昇降デスクを検討する際も、健康効果を過度に期待しすぎず、日常の運動や休憩の取り方と組み合わせて考えることが大切です。
昇降 デスク いらない判断基準

サンワダイレクト 電動 昇降式デスク
- 昇降デスクが不要な人の条件
- あった方がよい人の働き方
- 昇降デスク以外の代替アイデア
- 購入前にチェックしたいポイント
- 昇降 デスク いらない判断のまとめ
昇降デスクが不要な人の条件
昇降デスクがいらないと考えられる人には、いくつかの条件があります。まず、1日のデスクワーク時間が比較的短いケースです。PC作業が1〜2時間程度で、途中に家事や移動など身体を動かす時間がある生活スタイルであれば、長時間の座りっぱなしによる負担は限定的です。
次に、現在の作業環境に大きな不満がない人です。椅子・机の高さが合っていて、腰痛や肩こりがほとんど気にならない場合、昇降デスクに変えたからといって体調が劇的に良くなるとは限りません。そのような状況では、まずはモニター位置の調整や照明の見直しといった低コストな対策を優先する方が合理的です。
部屋の広さやレイアウトも、重要な判断材料になります。ワンルームや1Kなど、生活スペースと仕事スペースを兼ねている場合、大型で重い昇降デスクを置くことで、ベッドや収納の配置に制約が出ることがあります。生活動線が悪くなると、日常のストレスが増えやすくなります。
さらに、引っ越しやレイアウト変更が多い人にとっても、昇降デスクは相性があまり良くありません。重くて移動が大変な家具は、暮らしの変化に柔軟に対応しづらくなります。以上のような条件に当てはまる人は、昇降デスクではなく、他の工夫で作業環境を整える選択肢を優先した方が、総合的な満足度が高くなる可能性があります。
あった方がよい人の働き方
一方で、昇降デスクがあると恩恵を受けやすい働き方もあります。代表的なのは、1日を通してデスクワークが長い人です。目安として、4〜8時間以上PCに向かうことが多く、会議もオンライン中心で座っている時間が続きやすい場合、姿勢を切り替えられる環境があると体への負担軽減につながりやすくなります。
また、既に腰痛や肩こり、首のこりなどの不調を感じており、座りっぱなしがつらいと感じている人も、昇降デスクの候補になります。この場合も、医療機関の受診やストレッチなどのケアと組み合わせつつ、過度な同一姿勢を避けるための仕組みとして昇降デスクを取り入れるイメージです。
仕事の内容として、集中とリフレッシュのメリハリをつけたい人にも適しています。例えば、アイデア出しやオンライン会議のときは立ち姿勢で、資料作成や細かい作業のときは座るなど、自分なりのモード切り替えルールを決めることで、昇降機能を習慣として生かしやすくなります。
さらに、仕事道具やデスク環境への投資を前向きに捉えている人、年間数万円程度を仕事のパフォーマンス向上に使う価値があると考える人にとっては、昇降デスクは検討する価値のある設備です。このような働き方や価値観に当てはまるなら、昇降デスクが「いらないもの」ではなく「あると活用しやすいツール」に変わってきます。
昇降デスク以外の代替アイデア
昇降デスクを導入する前に、より負担の少ない方法で立ち作業や姿勢の変化を試してみるのも有効です。まず挙げられるのは、卓上スタンディング台を利用する方法です。既存のデスクの上に置くだけで、キーボードやノートPCの高さを簡単に上げられるため、費用も少なく試しやすくなります。
また、家の中の別の場所を一時的なスタンディングスペースとして活用する方法もあります。キッチンのカウンターや、ちょうど良い高さの棚の上にノートPCを置き、メール返信や軽い作業だけ立って行うなど、用途を限定した使い方でも、姿勢を変える効果があります。
さらに、タイマーやアプリを使って、30分から1時間おきに立ち上がる習慣をつくるのも現実的です。そのタイミングで飲み物を用意したり、部屋の中を少し歩いたりするだけでも、同じ姿勢が続く時間を短くできます。
代替案と昇降デスクの比較
代替案と昇降デスクを比べたときの特徴を簡単に整理すると、次のようなイメージになります。
| 方法 | 費用の負担 | 導入の手軽さ | 姿勢変化の自由度 |
|---|---|---|---|
| 昇降デスク本体 | 中〜高 | 組み立てが必要 | 高い(天板全体が昇降) |
| 卓上スタンディング台 | 低〜中 | 置くだけで導入 | 中(手元の範囲が昇降) |
| キッチンカウンター活用 | ほぼ不要 | 今ある環境で対応 | 限定的 |
| こまめに立ち上がる習慣 | 不要 | 習慣化が必要 | 低〜中 |
このような代替方法を一度試してみて、それでも物足りないと感じる場合に、改めて昇降デスクの導入を検討する流れにすると、失敗や後悔を減らしやすくなります。
購入前にチェックしたいポイント
昇降デスクを検討するときは、感覚的な好みだけでなく、具体的なチェックポイントを押さえておくことが大切です。まず、1日の平均的なデスクワーク時間を冷静に見積もることが第一歩になります。長時間座っている日が多いほど、昇降機能を活かせる余地は広がります。
次に、部屋のレイアウトと設置スペースです。デスクを置く位置に、十分な天板幅と奥行き、そして昇降に必要な上下のスペースがあるかを確認します。窓や収納扉の開閉、コンセント位置との兼ね合いも事前にイメージしておくと失敗が少なくなります。
耐荷重と天板サイズも重要な要素です。複数モニターやデスクトップPC、スピーカーなどを置く場合は、これらの合計重量を満たす耐荷重があるかどうかを確認する必要があります。また、モニターアームを使う予定があるなら、天板の厚みや素材もチェックしておくと安心です。
さらに、電動タイプの場合は、モーターの動作音や昇降スピード、メモリ機能の有無など、使い勝手に直結する仕様も比較しておきたいポイントです。保証期間の長さやアフターサービスの充実度も、長く使う家具として見ると大きな差になります。これらを踏まえても導入するメリットがあると判断できるなら、昇降デスクを前向きに検討しやすくなります。
昇降 デスク いらない判断のまとめ
ここでは、この記事全体で解説してきた内容を振り返り、昇降 デスク いらないかどうかを整理しやすいよう、ポイントを箇条書きでまとめます。
- 昇降デスクはいらないと感じる最大要因は価格と活用頻度のギャップ
- 座り作業が短時間なら昇降デスクの優先度は自然と低くなる
- 現在の作業環境に大きな不満がない人は昇降デスクの必然性は高くない
- 狭い部屋やワンルームでは昇降デスクの存在感と圧迫感が負担になりやすい
- 模様替えや引っ越しが多い暮らしでは重さと移動のしにくさがデメリットになる
- 立ち仕事がもともと苦手な人は昇降機能を活かし続けるハードルが高い
- スタンディングデスクの健康効果は姿勢変化のきっかけとして期待されている
- 座りっぱなしと立ちっぱなしの両方に負担があるためバランスが鍵となる
- 1日四時間以上のデスクワークが続く人は昇降デスクの恩恵を受けやすい
- 腰痛や肩こりへの問題意識が強い人には姿勢を変えやすい環境づくりが役立つ
- 卓上スタンディング台やカウンター活用など低コストな代替案も複数存在する
- こまめに立ち上がる習慣だけでも座りっぱなしの負担軽減につながる
- 購入前には作業時間部屋の広さ耐荷重保証などの条件を整理しておく必要がある
- 昇降 デスク いらないかどうかはライフスタイルと価値観に合わせて個別に判断する
- 代替案を試したうえでそれでも必要と感じたときに昇降デスク導入を検討すると後悔を減らせる


