玄関でカラーボックス 失敗しないサイズの選び方ガイド

カラーボックス
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玄関にカラーボックスを置こうとして、サイズで迷う人は少なくありません。部屋の収納と違い、玄関は通路・ドアの開閉・靴の出し入れが重なる場所なので、「収納力が高そう」で選ぶと、使いにくさが残りやすいのが実情です。

そこで本記事では、アイリスオーヤマやニトリのように寸法が明記されている製品の“実例”を手がかりに、玄関で失敗しにくいサイズの考え方を整理します。外寸で「置けるか」を先に固め、内寸で「入るか」を詰める——この順番を押さえるだけで、玄関のストレスはかなり減らせます。

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この記事でわかること

  • 玄関用カラーボックスは外寸→内寸の順で見ると失敗しにくい理由
  • 玄関で扱いやすい定番サイズ目安(幅・奥行・高さ)の考え方
  • 奥行30cm前後が基準になりやすい理由と、奥行40cmで起きやすい注意点
  • 収納ケースや小物収納で迷わないための内寸チェックのコツ
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  1. 結論|玄関用カラーボックスは「サイズ選び」が9割
    1. 玄関では収納量より「置けるかどうか」が重要
    2. 最初に見るべきは外寸、次に内寸
  2. 玄関に置くカラーボックスで確認すべきサイズ項目
    1. 外寸とは?(幅・奥行・高さの考え方)
    2. 内寸とは?(1マスごとの収納サイズ)
    3. 外寸と内寸を混同すると起きやすい失敗例
  3. 玄関で使いやすいカラーボックスの定番サイズ目安
    1. 3段タイプの一般的なサイズ感
    2. 幅42cm前後が使われやすい理由
    3. 高さ88cm前後が玄関向きな理由
  4. 奥行で失敗しないための考え方【玄関特有の注意点】
    1. 奥行30cm前後が基準になる理由
    2. 奥行40cmタイプが玄関で邪魔になりやすいケース
    3. 通路幅・ドア開閉との関係
  5. 実例で見る|サイズが明記されている代表的な商品
    1. 奥行30cm前後の定番カラーボックス例
    2. 奥行40cmタイプのカラーボックス例
    3. メーカーごとのサイズ傾向の違い
  6. 収納したい物から考える「内寸」の選び方
    1. 靴・小物・掃除用品を収納する場合
    2. 収納ケースやボックスを入れる場合
    3. 内寸基準で考えるべき理由
  7. 玄関用カラーボックスでよくある失敗例
    1. 置けたけど通路が狭くなった
    2. 外寸だけ見て中に物が入らなかった
    3. 高さ・段数が使いにくかった
  8. 玄関に置くカラーボックスのサイズ選びチェックリスト
    1. 設置前に測るべき3つのポイント
    2. サイズ表記で必ず確認する項目
    3. 迷ったときの判断基準
  9. まとめ|玄関用カラーボックスは「外寸→内寸」で選ぶ

結論|玄関用カラーボックスは「サイズ選び」が9割

▼ サイズ選びで失敗しにくい実例はこちら

【アイリスオーヤマ CBボックス CX-3】
(外寸:幅約41.5×奥行約29×高さ約88cm)
→ この記事「玄関向けサイズ」にそのまま当てはまる定番モデルです

玄関では収納量より「置けるかどうか」が重要

玄関は、部屋の収納と違って「通路としての機能」が最優先になりやすい場所です。人がすれ違う、靴を脱ぎ履きする、傘を出し入れする、ドアを開け閉めする。こうした動きが日常的に発生するため、収納量だけで選ぶと「置けたけど邪魔」「圧迫感がすごい」となりがちです。

そこで玄関用では、まず“設置に必要なサイズ”を現実的にクリアできるかを見ます。ここでいう設置に必要なサイズは、商品の外側の寸法(外寸)です。外寸が玄関の通路・ドア・靴の動線に干渉しないかを押さえたうえで、次に「何が入るか(内寸)」を詰めるほうが失敗しにくくなります。

玄関の満足度を左右しやすいのは、収納力よりも「毎日ストレスなく通れるか」「ドアがぶつからないか」「視界が窮屈にならないか」といった使い勝手です。つまり、玄関のカラーボックス選びは“生活動線の設計”に近い買い物になります。以上の点を踏まえると、最初に見るべきものが収納量ではなく“置けるサイズ”であることが明確になります。

最初に見るべきは外寸、次に内寸

サイズ確認で混乱しやすいのが、「外寸」と「内寸」を同じ感覚で見てしまうことです。玄関ではこの2つを分けて考えるだけで、ミスマッチの確率がぐっと下がります。

外寸は“設置できるか”の判断材料です。幅・奥行・高さの3つで玄関の空間に収まるか、動線を塞がないかをチェックします。一方、内寸は“入れたい物が入るか”の判断材料です。特にカラーボックスは棚板や側板の厚みがあるため、外寸が同じくらいでも内寸が微妙に異なることがあります。

たとえば、玄関に置く目的が「靴・スリッパ・掃除用品の定位置を作る」なら、まず外寸で邪魔にならないことが前提です。そこを通過した商品だけを候補に残し、その中から内寸で「収納ケースが入る」「靴箱として使える高さがある」などを詰めていくほうが納得感が出やすいでしょう。要するに、外寸は“可否”、内寸は“適合”を決めるものです。

玄関に置くカラーボックスで確認すべきサイズ項目

外寸とは?(幅・奥行・高さの考え方)

外寸は、カラーボックスそのものの外側の寸法です。玄関で最も影響が大きいのは、たいてい「奥行」です。なぜなら、奥行は通路方向へ“出っ張る”量に直結し、玄関の歩きやすさや圧迫感を左右しやすいからです。

幅は、置けるスペース(壁の余白や靴箱の横など)に収まるかを判断します。幅がわずか数cmオーバーするだけで設置できないこともあるため、玄関の幅寸法はシビアに見ておきたいところです。

高さは、視線の抜けや使い勝手に関わります。高さがあるほど収納力は上がりますが、玄関の“入った瞬間の景色”が詰まりやすくなる側面もあります。反対に低いと圧迫感は軽減されますが、収納の仕分けがしづらくなったり、上部を物置として使いづらくなったりします。

玄関で外寸を見るときは、「置けるか」だけでなく「置いたあとに毎日どう動くか」まで想像すると判断しやすくなります。これができると、サイズ選びの失敗が目に見えて減ります。

内寸とは?(1マスごとの収納サイズ)

内寸は、棚の“内側”、つまり物を入れられるスペースの寸法です。カラーボックスの場合は、1マスあたりの幅×奥行×高さ(または棚位置で変わる高さ)が目安になります。

玄関収納では、内寸で差が出やすいのが次のような場面です。

  • 収納ケースやファイルボックスを入れたいのに、内寸の奥行が足りず入らない
  • 子どもの靴やブーツを立てて入れたいのに、内寸の高さが足りない
  • 掃除用品(スプレー、消臭剤、靴ブラシ)をまとめたいのに、内寸の幅が想定より狭い

外寸が「幅42cmくらい」で似ていても、側板・背板・棚板の作りで内寸は変わります。玄関は“収納する物が小物中心”になりやすい反面、意外と高さのある物(スプレー、折りたたみ傘、長靴など)も混ざるため、内寸の高さも軽視しないほうが安心です。

つまり内寸は、「自分の家の玄関にある“入れたい物のサイズ”」と突き合わせるための数字です。外寸をクリアしたあとに、ここでピタッと合わせにいくのが王道になります。

外寸と内寸を混同すると起きやすい失敗例

外寸と内寸を混同すると、失敗パターンがはっきり出ます。しかも玄関はリカバリーしづらい場所なので、購入後に「あれ、思ってたのと違う」となりやすいのが難点です。

よくあるのは、外寸だけ見て「収納ケースも入るだろう」と判断し、いざ届いたら棚の内側が数cm足りずケースが引っかかるケースです。これは、外寸に含まれている板厚分が内寸では差し引かれるために起こります。逆に、内寸だけ見て「これなら靴が入る」と思ったら、外寸の奥行が大きくて玄関の通路が狭くなり、家族から不評になることもあります。

玄関は、置けても邪魔なら使わなくなります。使わない収納は、単なる“出っ張り”になってしまいます。だからこそ、外寸=生活動線、内寸=収納適合と役割を分けて確認することが、後悔を避ける近道になります。

玄関で使いやすいカラーボックスの定番サイズ目安

3段タイプの一般的なサイズ感

玄関用として「カラーボックスっぽいサイズ感」を探すと、3段(高さ約88cm前後)の定番帯に行き当たりやすくなります。実例として、アイリスオーヤマのCBボックスCX-3は外寸が幅約41.5×奥行約29×高さ約88cm、内寸(1マス)が幅約39×奥行約27.5×高さ約27.5cmと明記されています。

ニトリの「連結できるNカラボ レギュラー 3段」も外寸が幅41.9×奥行29.8×高さ87.8cmと、かなり近いレンジです。

この2つの具体例から、玄関でよく使われる“定番3段”は、おおむね「幅約42cm×奥行約30cm×高さ約88cm」周辺に集まりやすい、と整理できます(もちろん商品差はありますが、目安として掴みやすい帯です)。

ここで覚えておきたいのは、定番サイズが“ちょうど良い”理由が、収納量だけではない点です。玄関は奥行が伸びるほど歩行性が落ちやすいので、約30cm前後に収まる3段は、収納力と動線のバランスが取りやすいゾーンになります。

幅42cm前後が使われやすい理由

幅42cm前後が扱いやすいのは、玄関の“置き場所候補”に合わせやすいからです。たとえば、靴箱の横、壁の余白、コート掛けの下など、玄関の細いスペースに差し込みやすい幅感がこのあたりに多い傾向があります。

さらに幅42cm前後は、内部の幅(内寸)も約39cm前後になりやすく、収納ケースやインナーボックスを合わせやすい利点があります。ニトリのNカラボ 3段は内寸幅が39cmとされており、外寸41.9cm級のボックスが“内側は39cm級”になりやすいイメージを持てます。

アイリスのCX-3も内寸幅が約39cmです。

幅が広すぎると置き場所が限られ、狭すぎると棚の中で物が倒れやすくなる場面もあります。以上の点を踏まえると、幅42cm前後は「置きやすさ」と「仕分けやすさ」を両立しやすいレンジだと捉えられます。

高さ88cm前後が玄関向きな理由

高さ約88cm前後(3段クラス)が玄関向きになりやすいのは、日常の“手の届きやすさ”と“使い方の幅”が出るからです。

まず、上段に鍵・印鑑・マスクなどの小物を置く「ちょい置き台」として使いやすい高さです。低すぎると屈む必要が増え、高すぎると圧迫感や転倒リスク(重い物を上に置くなど)が気になってきます。

また、3段は“用途を分けやすい”のも強みです。上段は外出小物、中段はスリッパやケア用品、下段は掃除用品や靴の予備、というように、玄関の生活導線に沿った定位置が作れます。アイリスCX-3、ニトリNカラボ3段ともに高さは約88cmで、定番として流通していることが分かります。

一方で、玄関が狭くて圧迫感が気になる場合は、同シリーズの2段など“低め”を検討すると、視界が抜けて玄関が広く感じやすくなります。高さは収納力だけでなく、玄関の印象を左右する要素でもあるため、空間の見え方も含めて選ぶのがコツです。

奥行で失敗しないための考え方【玄関特有の注意点】

奥行30cm前後が基準になる理由

玄関で最も揉めやすいのは、奥行の取り方です。たとえば「収納力が欲しいから奥行が深いほうが良さそう」と思っても、玄関では通路が削られるため、体感のストレスが急に増えることがあります。

実例を見ると、アイリスCX-3は奥行約29cm、ニトリNカラボ3段は奥行29.8cmで、いずれも30cm前後に収まっています。

このレンジは、玄関の動線を完全に殺しにくい一方で、収納としても成立しやすい“バランス帯”になりやすいのがポイントです。

また、奥行が30cm前後だと、玄関の壁際に置いても出っ張りが控えめで、見た目の圧迫感も抑えやすくなります。玄関で「なんとなく狭い」「ぶつかる気がする」と感じる原因は、目線より下の出っ張りであることも多いので、奥行を控えるだけで印象が改善するケースがあります。

したがって、迷ったらまず“奥行30cm前後”を起点に候補を探し、玄関の広さや目的に応じて調整していく考え方が現実的です。

奥行40cmタイプが玄関で邪魔になりやすいケース

奥行40cm級は、収納力が上がる一方で、玄関では「置けても邪魔」と感じる場面が増えやすくなります。ニトリの特集ページでは、レギュラーの基本サイズとして「幅47×奥行40×高さ88cm」と記載されている商品群が紹介されています。

奥行40cmになると、壁際に置いたつもりでも通路方向へ10cm程度“増量”するイメージになります。この10cmが、玄関ではかなり効きます。靴を脱ぎ履きするときの足の置き場が減る、荷物を抱えて入ったときに体をひねる、掃除機を通しづらい、など日々の小さなストレスに繋がりがちです。

さらに、玄関はドア・下駄箱・姿見・ベビーカーなど、思ったより“干渉物”が多い場所です。奥行40cm級を選ぶなら、「収納力アップのメリット」と「動線を削るデメリット」を天秤にかけ、どちらを取るかを明確にしておくと判断がブレにくくなります。

通路幅・ドア開閉との関係

奥行の判断を確実にするには、「通路幅」と「ドアの開閉軌道」を具体的に見ます。玄関でよくある落とし穴は、置けるスペース自体はあるのに、ドアを開けたときの戸当たり・蝶番側の動き・取っ手の干渉などを見落とすパターンです。

玄関で測るときの考え方(数値を“動き”に変換する)

ドアの開閉は、単に“扉の厚み”だけではなく、開いたときに扉が描く円弧(回転半径)として効いてきます。そこにカラーボックスの角が入り込むと、毎回ぶつける、扉が最大まで開かない、という問題が起こります。

また、通路幅は「人が直立で通る幅」では足りません。買い物袋を持つ、子どもを抱える、傘を差し込む、宅配物を受け取る。こうした動作のぶん、体は横に張り出します。体感としては“想定より広めに必要”になりやすいので、奥行が深いほど不満が出やすくなります。

以上の点を踏まえると、玄関のサイズ選びは「置けるか」より「置いた状態での動作が成立するか」が最終判定になります。ドアの開閉と通路の動線をセットで確認することが、奥行選びの精度を上げます。

実例で見る|サイズが明記されている代表的な商品

奥行30cm前後の定番カラーボックス例

玄関向けの目安を掴むには、寸法が明記されている“定番品”を見るのが手っ取り早い方法です。たとえば、アイリスオーヤマのCBボックスCX-3は、外寸が幅約41.5×奥行約29×高さ約88cm、内寸(1マス)が幅約39×奥行約27.5×高さ約27.5cmとされています。

【アイリスオーヤマ CBボックス CX-3】
(外寸:幅約41.5×奥行約29×高さ約88cm)

この数字は、玄関でよく狙われる「幅42cm前後・奥行30cm前後・高さ88cm前後」の代表例になります。

ニトリの「連結できるNカラボ レギュラー 3段」も、外寸が幅41.9×奥行29.8×高さ87.8cmと近く、玄関の壁際に置いても出っ張りが比較的抑えやすいレンジです。

この2商品に共通するのは、奥行が30cm未満〜30cm手前にまとまっている点です。玄関で“まず置ける”範囲を探すなら、こうした実寸を起点にすると、候補がスムーズに絞れます。

奥行40cmタイプのカラーボックス例

奥行40cm級を視野に入れるなら、「そもそも玄関で扱えるか」をより慎重に見たほうが安心です。ニトリの特集ページでは、基本のサイズとして「幅47×奥行40×高さ88cm(レギュラー)」が紹介されています。

奥行40cmになると、収納面では“箱としての余裕”が増えます。玄関でかさばる物(防災用品、箱入りのストック、スポーツ用品)を入れたい場合は魅力に映るでしょう。ただし、玄関では「入る」より「邪魔にならない」が優先されやすいため、導入前に置き場所の現実性を強く意識する必要があります。

とくにマンションやアパートの玄関は、通路が直線で短いことが多く、10cmの差が体感に直結します。奥行40cmを選ぶなら、測る・置いてみる・動いてみる、の3段階で確かめるくらいでちょうど良いです。

メーカーごとのサイズ傾向の違い

同じ「カラーボックス」でも、メーカーやシリーズで“基準サイズ”が違うことがあります。アイリスのCX-3のように奥行約29cmで定番帯を作っているシリーズがある一方、ニトリの特集では奥行40cmを基本にしたサイズ紹介も見られます。

つまり、「カラーボックス=全部同じサイズ」ではありません。店頭で見た印象だけで決めると、帰宅後に「思ったより出っ張る」「靴が当たる」といったズレが起こりやすくなります。

さらに注意したいのは、商品ページやパッケージで“外寸しか強調されない”ことがある点です。玄関用途では内寸まで見たほうが、収納ケースとの相性や使い勝手が読みやすくなります。メーカー差というより、「シリーズの設計思想の差」と捉え、必ず数値で確認する姿勢が合っています。

収納したい物から考える「内寸」の選び方

靴・小物・掃除用品を収納する場合

玄関収納の代表格は、靴・スリッパ・小物・掃除用品です。これらは“サイズがバラバラ”なので、内寸の高さ・奥行・幅のどれがネックになるかを先に想像しておくと選びやすくなります。

たとえばスリッパは高さがそこまで必要ない一方、重ねると意外と幅を使います。消臭スプレーや防水スプレーは背が高いものが多く、内寸の高さが足りないと横倒し収納になり、見た目も取り出しやすさも落ちます。靴ブラシやクリーナー類は細かく散らばりやすいので、インナーボックスで仕切れる内寸幅があると整います。

ここで役立つのが、実例の内寸です。アイリスCX-3は1マス内寸が幅約39×奥行約27.5×高さ約27.5cmとされています。

この高さ(約27.5cm)は、スプレー類だと商品によってはギリギリになることもあるため、入れたい物が決まっている場合は“実物の高さ”と突き合わせるのが確実です。

以上の点を踏まえると、玄関の内寸選びは「靴が何足入るか」だけでなく、「縦に入れたい物が入る高さがあるか」「小物を散らかさずに区切れる幅があるか」を軸にすると、使い勝手が上がりやすくなります。

収納ケースやボックスを入れる場合

カラーボックスの内寸(約39cm)に合わせて作られているため、
後から「ケースが入らない」という失敗が起きにくい組み合わせです。

※内寸39cm前後に合わせやすい定番ケース
【ニトリ Nインボックス レギュラー】
→ 今回紹介している3段カラーボックスと相性が良く、玄関収納が整いやすいです

玄関をきれいに保ちたいなら、カラーボックス単体で“直置き収納”にするより、収納ケースやボックスで中身を隠す運用が向いています。ここで効いてくるのが、外寸ではなく内寸です。

外寸で「幅42cmだから入るはず」と思っても、内寸が39cm前後だと、ケース側のフチや取っ手で引っかかることが起こります。

ニトリのNカラボ3段は、外寸幅41.9cmに対して内寸幅39cmとされています。

つまり「42cmの空間がある」わけではなく、「中で使えるのは39cm程度」という前提でケースを選ぶ必要があります。

“ケースを基準にする”と選びやすい

ケース収納を前提にするなら、先に使いたいケースの外寸を決め、そのケースが入る内寸を持つカラーボックスを探す順番がスムーズです。特に玄関は、家族それぞれの小物(鍵、手袋、帽子、ペット用品など)が増えやすいので、箱でラベリング運用すると散らかりにくくなります。

要するに、ケース運用をするなら「内寸で選ぶ」ほうが合理的です。外寸は設置の可否、内寸は収納システムの成立条件、と役割を分けると迷いが減ります。

内寸基準で考えるべき理由

内寸基準で考えるべき最大の理由は、「玄関収納は“規格物を組み合わせる”と整う」からです。収納ケース、インナーボックス、引き出し、カゴ。こうしたアイテムは外寸が決まっているため、受け皿側の内寸が合わないと成立しません。

さらに玄関は、見た目がそのまま家の印象に繋がります。中身が見えてごちゃつくより、ケースで隠して“面を揃える”ほうが整って見えます。その整った状態を作るのが、内寸に合った収納アイテムです。

外寸だけで選ぶと、「置けるけど整わない」「入るけど使いづらい」になりやすい。内寸から逆算すると、「家族の物量に合わせて拡張できる」「中身が増えても運用が崩れにくい」収納になります。したがって、玄関を片付けやすくしたい人ほど、内寸を主役に据える価値があります。

玄関用カラーボックスでよくある失敗例

置けたけど通路が狭くなった

玄関の失敗で最も多いのがこれです。寸法上は置ける。けれど、毎日の動作が窮屈になる。買い物袋を持って入るとぶつかる。靴を履くときに膝が当たる。こうなると、収納のメリットよりストレスが勝ちます。

とくに奥行が深いタイプは、壁際に置いても通路を削りやすい傾向があります。ニトリでは奥行40cmを基本サイズとして紹介している例もあるため、玄関用途では“出っ張り”を前提にシミュレーションする必要があります。 

玄関は短距離の通路なので、数cmの出っ張りでも体感が大きくなりがちです。置けるかだけでなく、置いた状態で一歩二歩動いてみたときの感覚まで含めて判断するのが現実的です。

外寸だけ見て中に物が入らなかった

「幅42cmだから収納ケースが入ると思った」タイプの失敗です。カラーボックスは板の厚みがあるため、外寸と内寸の差が必ず出ます。ニトリのNカラボ3段は外寸幅41.9cmでも内寸幅は39cmとされており、見た目より中は狭くなります。アイリスCX-3も同様に、外寸幅約41.5cmに対して内寸幅は約39cmです。 

この差を把握していないと、「ケースが数cm大きくて入らない」「斜めにして押し込むことになる」といった残念な結果になります。玄関収納は“箱の中に箱を入れる”運用が多いので、内寸確認は後回しにしないほうが安心です。

高さ・段数が使いにくかった

玄関は“使い方の幅”が広いぶん、高さや段数が合わないと不満が出ます。3段(高さ約88cm前後)は扱いやすい定番ですが、全ての玄関にベストとは限りません。

たとえば、圧迫感を減らしたいのに背の高い棚を選んでしまうと、玄関が狭く感じられます。反対に低い棚を選んで、上に物が積み上がり、結局ごちゃつくケースもあります。

また、段数が増えると仕分けはしやすい一方、棚が増えるぶん1段あたりの高さが削られ、背の高い物が入りにくくなることがあります。玄関に置きたい物は、靴・小物・ケア用品・掃除用品などが混ざるため、段数は「物の高さのばらつき」と相性を見て決めると失敗しにくくなります。

つまり高さ・段数は、収納量の問題ではなく“運用の問題”です。何をどの段に置くかを軽く設計してから選ぶと、使いにくさを避けやすくなります。

※玄関は出入りが多い場所なので、転倒防止だけは一緒に対策しておくと安心です
【カラーボックス 転倒防止グッズ】

玄関に置くカラーボックスのサイズ選びチェックリスト

設置前に測るべき3つのポイント

玄関のサイズ選びは、採寸がすべての土台になります。ただ「置けそう」で決めるとズレるため、最低限、次の3つは数値で押さえておきたいところです。

1つ目は、設置したい場所の「幅」。壁から壁、靴箱から壁など、置きたい位置の“使える実寸”を測ります。巾木(壁下の出っ張り)やコンセント位置も絡む場合があるので、床面だけでなく設置面の条件も見ておくと安心です。

2つ目は、「奥行方向の余白」。ここが玄関の体感を決めます。奥行30cm前後の定番品(例:奥行約29cm〜29.8cm)なら、出っ張りが比較的抑えやすい一方で、奥行40cmになると通路を削る可能性が上がります。

3つ目は、「ドアと動線」。ドアを開けたときに当たらないか、靴の脱ぎ履きのスペースが残るか、宅配物を置く余地が残るか。ここは図面より“実際の動き”で考えるほうが精度が上がります。

この3点を押さえるだけで、「置けたけど邪魔」をかなり回避できます。

サイズ表記で必ず確認する項目

商品ページで確認したいのは、外寸と内寸が明記されているかどうかです。外寸だけだと、収納ケース運用が成立するかが読めません。内寸が載っている場合は、幅・奥行・高さ(1マスの寸法)を見て、入れたい物と照合します。

たとえばアイリスCX-3は外寸と内寸が具体的に記載されています(外寸:幅約41.5×奥行約29×高さ約88cm、内寸:幅約39×奥行約27.5×高さ約27.5cm)。

ニトリNカラボ3段も外寸(幅41.9×奥行29.8×高さ87.8cm)が明記されています。

また、同じシリーズでも段数やタイプで内寸が変わることがあります。欲しいのが“3段の内寸”なのか、“2段の内寸”なのかを取り違えないよう、購入ページの該当仕様を丁寧に読むのが近道です。

迷ったときの判断基準

迷うときは、優先順位を固定すると決めやすくなります。玄関では、たいてい「奥行」→「幅」→「高さ」→「内寸」の順で悩みが解けていきます。

奥行は、通路と圧迫感に直結します。そこでまず奥行30cm前後を基準に候補を集め、どうしても収納量が必要な場合に限って奥行40cm級も検討する、という順序にすると破綻しにくいでしょう。ニトリの基本サイズ紹介に奥行40cmがあることも踏まえると、玄関用途では“深さの代償”を織り込んだ検討が必要になります。

次に幅で置ける場所を確定し、高さで圧迫感と使い勝手のバランスを取ります。最後に内寸で「入れたい物が入るか」「ケース運用が成立するか」を詰める。こうした流れで考えると、判断が感覚ではなく設計に寄っていきます。

まとめ|玄関用カラーボックスは「外寸→内寸」で選ぶ

玄関用のカラーボックス選びは、「どれだけ入るか」より先に「生活動線を邪魔しないか」を見たほうが納得しやすくなります。特に奥行は体感差が大きいため、迷ったら30cm前後の定番帯を起点にすると組み立てやすいでしょう。実例として、アイリスCX-3は外寸:幅約41.5×奥行約29×高さ約88cm、ニトリNカラボ3段は外寸:幅41.9×奥行29.8×高さ87.8cmといった寸法が明記されています。

一方で、ニトリの特集では基本サイズとして幅47×奥行40×高さ88cmの紹介もあるため、玄関では“出っ張り”と動線への影響を事前に織り込む必要があります。

最後に、本文中の数値を見比べやすいよう、要点を表にまとめます。

観点 まず確認するもの 代表的な実例(3段)
置けるか(玄関動線) 外寸(幅×奥行×高さ) アイリスCX-3:幅約41.5×奥行約29×高さ約88cm /ニトリNカラボ3段:幅41.9×奥行29.8×高さ87.8cm 
邪魔になりやすい深さ 奥行 ニトリ特集の基本サイズ例:幅47×奥行40×高さ88cm 
入るか(収納運用) 内寸(1マスの寸法) アイリスCX-3:幅約39×奥行約27.5×高さ約27.5cm 

必要であれば、あなたの玄関の「設置予定場所の幅・奥行(通路幅)・ドア位置」を前提に、置けるサイズ帯を“具体的に”逆算して、候補の絞り込みまで文章に落とし込めます。

カラーボックス用途・使い道
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